土地探しの旅は、まだまだ続きます。 これまで多くの物件を巡ってきましたが、先日、新たな候補地に出会いました。
条件は「オーシャンビュー」「ハザードマップ外」「手頃な価格」。 一見すると理想的に思えるその敷地について、プロの視点からなぜ断念したのか、その理由をお話しします。
1. 遠景に海を望む、高台のロケーション
今回の候補地は、少し距離をおいて海を遠景で眺める形になります。 徒歩で海岸までアクセスできる距離感で、潮風を感じながらも静かに暮らせそうな場所でした。
もちろん、敷地自体には車でしっかりとアクセス可能。 「ここなら理想の住まいが建てられるかもしれない」と、最後まで真剣に検討しました。
2. 現地に行って分かった「斜面地」の厳しい現実
しかし、最終的に購入を断念しました。最大の理由は「周辺環境の持続可能性(将来性)」です。
現地を詳しく調査したところ、以下のような課題が見えてきました。
- 接道の難しさ: 周辺は斜面が急で、近隣の家の多くは車で玄関先までアクセスできません。住民の方々はふもとの駐車場に車を止め、そこからバイクや徒歩で自宅まで移動している状況でした。
- 空き家の増加: かつては港町として栄えた場所ですが、現在は人口減少が顕著です。中には屋根が崩落したままの空き家も見受けられました。
- インフラ再建の壁: 街づくりとして再整備しようにも、重機や車が入っていけない地形は致命的な弱点となります。
3. 「点」ではなく「面」で土地を見る大切さ
敷地単体の条件が良くても、周囲のコミュニティやインフラが衰退していくリスクがある場合、将来的な資産価値や暮らしの質を維持するのは難しくなります。
特に車社会の現代において、「車でアクセスできない住戸が密集しているエリア」は、将来的に空き家問題が加速する可能性が高いと判断しました。
まとめ:土地探しは「足」で稼ぐ情報がすべて
ネットの図面や写真だけでは、その土地の「本当の姿」は見えてきません。
- 周辺の家はどのように管理されているか?
- 近隣住民の方はどのような交通手段を使っているか?
- 街全体に活気はあるか?
今回の件で、改めて「現地に足を運び、五感を使って調べること」の重要性を痛感しました。
理想の土地との出会いを目指して、私の土地探しの旅はこれからも続きます。





