設計の仕事をしていると、キッチン形式の相談は頻繁に受ける。なかでも「ペニンシュラと2型、どっちがいい?」は答えが一筋縄ではいかない。パッと見た差は小さいのに、暮らしへの影響は大きい。今回は自邸の設計で私自身がどう考え抜いたかを記録しておく。
Option A
ペニンシュラキッチン
メリット
- 開放感・LDKとの一体感が高い
- 来客対応や子どもの見守りがしやすい
- 導入コストが抑えやすい
デメリット
- 油煙・臭いがLDKに広がりやすい
- 作業面が限られる
- 調理中の手元が見えやすい
TOOLBOXキッチン 参考価格
約 100万円

今回の選択
Option B
2型キッチン
メリット
- 作業面積を広く確保できる
- 用途別に作業ゾーンを分けられる
- 3人の同時調理にも対応
- 手元を隠したまま調理できる
- 油煙・臭いがLDKに広がりにくい
デメリット
- 収納量・家電スペースがやや減る
- 開放感はペニンシュラに劣る
- 導入コストが上がる
TOOLBOXキッチン 参考価格
約 120万円

こんな方には2型キッチンがおすすめ
以下の5つに多く当てはまるほど、2型の恩恵を強く感じられる。
01
料理好き・作業量が多い
二列の作業台で段取りが格段に楽になる。
02
夫婦・家族で一緒に料理したい
向かい合わせで動線が干渉せず、共同作業を楽しめる。
03
独立・セミクローズ型の間取り
適度な開放感を保ちつつ、機能性を優先した設計に自然にフィット。
04
収納より作業面を優先したい
収納量の減少を許容できるなら、その分だけ手を動かせる場所が増える。
05
掃除の手間を省きたい
オープンな見た目なのに、構造上LDK側への油跳ねが起きにくい。「開放感」と「掃除のラク」を同時に取れるのが2型の隠れた強みだ。
迷ったとき私が決め手にしたのは「どちらの後悔が取り返しにくいか」という問いだった。
開放感は全体で確保して十分あり、廊下レスにしたのでトイレ側にワンクッション欲しい。
作業面の狭さはモノを減らしても変えられない。そう考えて、2型を選んだ。





